きっちり分量が決まっているドッグフードと違い、手作り食の場合は食事量がよく分からないという人も多いのではないでしょうか。毎日カロリー計算して分量を出す方法もあります。しかしそれはかなり骨が折れる作業です。詳しくはこちら*手作り犬ご飯にカロリー計算は必要ない

ブログ管理人はカロリー計算は一切していません。それでも十分手作り犬ご飯は作れます。計算して作ると安心感がありますが、しかし実際は目分量でも十分なのです。
というのも計算はあくまで目安であり、食べる量には個体差があって当然だからです。

人間でも同年齢、同性、同じ民族、同じ体重…と条件が揃っていても、個人個人で食べる量は違いますが、それと同じことです。
犬でも食欲旺盛な子もいれば小食な子もいますし、その日の体調や気分、運動量などによっても食べる量は変わってくるでしょう。逆にきっちり毎回同じ分量というのは少し不自然な気がします。

そこで今回はカロリー計算ではなく、目分量で食事内容・分量を決める簡単な方法をご紹介します。基準にするのは400g(体重10キロの平均的な成犬が一日に必要とする食餌)です。

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目分量で作るための2つのポイント

目分量とは言え抑えるべきポイントはあります。
まず知るべきことは、最低限の2つのルールです。

さて、下の表は犬の一般的な一日に必要なエネルギーをまとめたものです。(覚える必要はありません。必要な時に何度でも読めば良いです)

表になっていますがこれはあくまで「一般的な」成犬のカロリーベースでの目安です。手作り犬ご飯では、犬によって個体差があるということを大前提にする必要があります。
またライフステージ(年齢)によっても食事内容や分量は変化します。
成長期は成犬よりもっとたくさんの栄養が必要になってきますし、シニアになれば量は減らし気味に、その内容も変化させる必要があるでしょう。

要は

*体調や環境によって必要な食事量・食事内容に個体差が出る
*個体差に加え、ライフステージによって更に食事量・食事内容は変化する

この2点を押さえ、その子に合わせて変化させる臨機応変さが必要になるということです。

人間でも普通は子供の食事を毎回計算したりしません。風邪気味だとか、大食いだとか、そういうことで量などを決めるケースがほとんどだと思います。
愛犬の食事もそれと似たような感覚で取り組んでいけば良いでしょう。

目分量で作る1日分の食事量

では本題です。

1日2回食の成犬の場合、一回の食事量はだいたい頭位から上の部分の量(図A)と言われています。つまり一日の食事量はだいたい下の図で言うAが2つ分の量となります。

ご愛犬の頭の大きさぐらいが出来上がったご飯の量だとイメージし、この量を一日2回与えます。
3回食のわんちゃんであれば、A2つ分を3回に分けて与えます。
その量で1~2週間ほど(場合によっては1ヶ月ほど)様子を見て、体調や食欲などを見ながら微調整していきます。

 

便の観察も大切です。もし緩い便が続いたら消化不良の場合もあります。その場合は食材をもっと細かく刻んで様子を見ます。
もし便に食材がゴロっとそのまま出てきていたら、細かくするだけでなくその食材を減らす、あるいはなくしてみましょう。
逆に便が固い時はカルシウムが多すぎるという原因も考えられます。
そして下痢が続くのは病気の可能性も否定できないので、不安ならすぐ診察してもらいましょう。

 

また、体重や見た目の変化(痩せた、太ったなど)も重要なヒントになりますが、手作り食にするとドッグフードよりも食べる量が多く見えるにもかかわらず、痩せていく子がほとんどです。詳しいことはわかりませんが、ドッグフードに含まれる過剰な油分を摂らないことがその理由と言う方もいます。

なので痩せた我が子に驚き心配する方も多いですが、もしかしたらそれはその子の「適正体重に戻った」だけかもしれません。(現代の飼い犬の3割は肥満と言われています)
痩せたこと以外にも毛ヅヤはどうか、元気はあるかなど、総合的に判断することが大切です。心配なら健康診断を受けましょう。

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計算で分量を出す必要がある場合

まず、体重10㎏の平均的な成犬が一日に必要とする食事量は400gと言われています。
2回食の場合、1回分の食事は約200gということになります。
ただし個体差もありあくまで目安ですので、様子を見ながら愛犬の適量を探してください。

またこれは成犬のみの話であり、体がグングン成長する幼年期~成長期は体重に合わせて食事量もかなりスピーディーに変化し、増量していきます。
そして成犬になると比較的食事量は安定していきますが、老犬になると食事量は減っていきます。
成長期も老犬期も非常に繊細な時期です。食事量の平均値を知ることは、作る側にとって頼もしい情報になるでしょう。

この繊細な時期の平均の食事量についてはこちらの本をご参考ください。
初心者に優しい計算式が詳しく書かれています。

 

愛犬のための 食べもの栄養事典

 

特に成長期は計算して分量を出すのがおすすめです。個体差があるとは言え、それを知るだけで安心感が生まれます。
実際にブログ管理人は愛犬が成犬になるまで、特に成長が激しい7ヶ月ごろまでは最低2週間に一度は愛犬の体重を量り、食事量を計算し直していました。

成犬になると食事量も落ち着き、老犬になるまで細かな計算は基本的に不要です。
短い時期の辛抱だと思って計算に取り組むのも悪くないでしょう。

また、体重10㎏の成犬が一日に必要な食事量が400gだからと言って、体重30㎏の成犬が3倍の1200g必要というわけではなく必要量は912gです。単純に体重に比例した量が必要なわけではないので、一度しっかり平均値を知るのも良いと思います。

犬種によって変わる食事量

余談かもしれませんが、犬の中でも働く犬、使役犬の食事は少し違ってきます。

犬は犬種、ライフステージで食事内容が変わるものです。
犬が一日に必要なエネルギーは、小型犬であるチワワが必要とする200Kcalから、授乳中の大型犬の雌犬の6000Kcalと様々です。

牧羊犬やガードドックとして働く犬にはペットとして飼われている犬の約1.5倍から2.5倍のエネルギーが必要となります。(犬ぞりレースに出る犬は一日10000Kcal必要です)
そしてこのエネルギーは炭水化物からではなく脂肪分から摂ることが最も望ましいとされています。
このように同じ体重の犬でも必要とする量が全く異なる場合もあります。

次回は食事内容について見ていきます。
次回記事*犬の手作り食の食事内容、食材の分量、割合について

参考資料
ブルース・フォーグル博士のナチュラルドッグケア
動物看護のための小動物栄養学 (動物看護学全書 (08))

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