犬の食事における塩分への誤解

手作り犬ご飯を作る際、絶対に塩は使ってはいけない、食べてはいけないものと思われている方も多いかと思います。
しかしそれは事実とは少し違います。塩に関してはかなりの誤解があるようです。

正しくは犬に塩を与えてはいけないのではなく、「犬は人よりもはるかに低塩分の食事だけでも健康上問題がない」ということなのです。

「犬は少ない塩分でも生きられる」ということが、犬には塩分を与えてはいけないという誤解を生んでしまったようです。
犬は汗腺が発達していないため、発汗によって塩分や水分を失うことはあまりありません。
しかし全く塩分をとらないとミネラルの不足によって体調を壊すこともあります。

もちろん犬にとっても人にとっても、過剰な塩分は健康を損なう一因となるでしょう。
しかしそれは塩分に限った話ではなく、ビタミンやミネラル、食物繊維など全ての栄養素にも言えることです。

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野生では獲物の血液中の塩分も摂取する

犬の歴史をさかのぼると、犬にとってのナチュラルな食事とはウサギなどの齧歯類であることがわかります。骨も皮も内臓も全て含んだ齧歯類を丸ごと食べることがナチュラルな食事でした。

例えばウサギの毛皮と内臓には繊維質が含まれています。肝臓や筋肉、骨にはタンパク質と脂肪分、各種ビタミンとミネラルが含まれています。

ウサギをはじめとして、ほとんどの脊椎動物は体の体液を浸透圧でほぼ一定に保っています。体液は真水とは違って何らかの成分が入っていて、濃度があるということです。

人で言うならば血液中の塩分濃度は0.9%です。指を切って血を舐めると、血液は少ししょっぱく感じます。これは血液中に塩分が含まれている為です。

齧歯類の血液も体液も丸ごと食すという犬にとってのナチュラルな食事には、塩分がほんの少し含まれているのです。
(補足ですが、しかしながら自然界の中の話なので、これが犬にとって完璧で安全な食事かというと一概にそういう訳ではありません。仕留めたばかりのウサギには、体に有害な菌や寄生虫が潜んでいる場合もあります。
「自然餌」であれドッグフード等の「合成餌」であれ、メリットとデメリットは常に存在します。)

 

繰り返しになりますが、犬に塩を与えてはいけないのではなく、低塩分でも犬は生きていける動物であるということです。

手作り犬ご飯にわざわざ塩を足すことはおすすめしませんが、自然の食材中に微量に含まれている塩分などに対して、そこまで神経質になる必要はないでしょう。(但しシニア犬、心臓疾患や疾病のある犬は例外です)

また人間の加工食品には、想像以上に塩分が含まれているものです。
ハムやソーセージ、ちくわ、かまぼこなどは与えないようにしてください。

少しでも手作り犬ご飯のご参考になれば幸いです。

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