ミネラルとは

ミネラルとは体を構成する元素の中で、酸素、水素、炭素、窒素を除いた全てのものを言います。

地球上には118種類の元素がこれまでに発見されていますが(そのうち29種は人工的に作られた元素です)、たとえば人間は29種の元素から成っていて、そのうち酸素・水素・炭素・窒素の4つの元素が98.9%を占め、残りの25種は全部合わせて1.1%と少ないものの、生きるために必要不可欠です。
それほどミネラルは生命維持に重要な役割を担っていると言えます。

いくつか代表的なミネラルを見ていきましょう。

リンとカルシウム

リンとカルシウムは骨の育成に関わっており、相乗関係にあります。
そしてこの両者は細胞膜、神経や筋肉の機能に必要です。

肉だけの食事を与えるとカルシウム不足に陥り、副甲状腺機能が活発となって関節の腫れや痛みを引き起こすことになります。授乳中の母犬は血中のカルシウムが低下することで子癇を起こすことがあります。
しかしカルシウム剤を長期に投与されると、亜鉛欠乏症を起こしやすくなります。

要は多すぎも少なすぎも良くないということです。

何でもそうですが、カルシウムも基本的には食材中の栄養素からという自然な形での摂取が理想的です。カルシウム剤も良いですが、不足しているか気になる場合はカルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富な食材(いわし、かつお、しいたけなど)も一緒に摂ると良いでしょう。

セレン

セレンは正常な組織維持のために必要とされる酵素システムに欠かせない成分です。免疫機能にも関与し、発ガン性を中和させ、ビタミンEのような抗酸化作用も持ち合せています。

多くの食材に含まれますが、特に魚に豊富です。

魚を多く含む食事によりセレン過剰が起こることもあります。
適量なら発がん抑制も期待されますが、過剰になると食欲がなくなったり体重増加が抑制されます。

銅はごく微量しか体内に存在しませんが、補酵素として多岐に渡る働きをし、肝臓に蓄えられます。
鉄分と共に赤血球によって酸素を運ぶ役割や、被毛の色にも関わっており、銅が欠乏すると子犬でも白毛になる場合があります。

ラム、豚、カモ、たんぱく質量の多い大豆(エンドウ豆、大豆)などに含まれています。

亜鉛

亜鉛はビタミンAを運び、皮膚や粘膜の健康に寄与し、免疫系にも関与しています。亜鉛不足から起こる皮膚疾患はよく知られた話です。

アラスカン・マラミュートやシベリアン・ハスキーは亜鉛の吸収力が弱いために遺伝性亜鉛代謝障害がある場合があります。亜鉛を多く含む食事を与え、欠乏症を防ぐ必要があります。
また一部の安価なドッグフードには、亜鉛の含有量が非常に少ないものもあるので注意が必要です。

また味覚の発達にも亜鉛は不可欠です。

亜鉛は精白していない全粒の穀物や、豚、牛、ごまなどに豊富に含まれます。

ヨウ素(ヨード)

ヨウ素(ヨード)は副甲状腺の機能に欠かせない成分です。細胞の代謝をコントロールする大切な栄養素です。
犬が罹るホルモンの病気の中で甲状腺低下症はもっとも一般的ですが、餌によるヨード不足からこの病気になることはまずないと言って良いでしょう。

昆布、次いでひじきなどの海藻類に豊富です。

マグネシウム

マグネシウムは骨と歯の成分で、これがなければ骨は正常な状態を保てません。
体内で様々な代謝にも関与します。心臓の健康や筋肉・神経にも関わります。

あおさ、わかめ、ひじき、大豆などの豆類、干しエビなどに豊富です。
きな粉は手軽にトッピングとして使えるので便利です。

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まだまだミネラルにはたくさんの種類があり、それぞれに働きを持ち、他のミネラルや栄養素と相互作用があるなど体の機能に欠かすことのできない重要なものです。
体内に必要な量はごく僅かですが、生命活動のためには必ず必要な栄養素です。

少しでも犬の手作り食のご参考になれば幸いです。