手作り犬ご飯には多くのメリットがあります。
安心できる食材を厳選できること、十分な水分を与えられること、カリカリのドッグフードよりたくさんの量を食べられて愛犬の喜ぶ姿が見られること、愛犬の体調に合わせて食材を選べることなど…
手作りご飯を始めると、今までのフードから全部を手作りご飯にして体調も糞便も全く問題ない犬も多い反面、明らかに体調が変わる犬もいます。
この反応は悪いシグナルではなく体が元の健康な状態に戻る際の反応で、好転反応と呼ばれるものである場合がほとんどです。主には手作り食の水分量がふんだんに与えられることが要因となっています。
ではその聞き慣れない好転反応とは何でしょうか。
順序立ててゆっくり見ていこうと思います。まずは健康を損なう理由を大雑把に見てみます。
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不健康の原因を体に溜めてはいけない
体調が崩れても病気になっても、体は常に健康に戻ろうとする力を持っています。それは人も犬も同じです。
病気になる、体調を崩す原因はウイルスや菌であったり、化学物質だったり、放射性物質、ホルモンのバランスの乱れなど様々な要因が考えられます。
これらは手作り食ですぐさま解決できるものではなく、まず根本となる原因を排除するなどの対策が必要になってきます。
しかし上記以外で犬が体調を崩す原因のひとつに、水分不足のため体内の解毒が十分に行われないという理由があげられます。
人も犬も日々呼吸をするだけでも活性酸素は発生しますし、食べたものや身に着けたものや周りの環境から体に良くないものが入ってくると、老廃物として体に溜まったります。
これを毎日しっかりと排泄できれば健康上何の問題も起こりません。
しかし知らず知らずのうちに老廃物は体に溜まっていきます。
これが排泄されないと体のあちらこちらに不具合が生じ、症状として現れるというわけです。
水の重要性
老廃物が排泄されないと体に不具合が生じるということは、逆に言えばこれを体の外に排出すれば体は元の正常な状態に戻ってくるということですね。ここで役立つのが手作り犬ご飯の水分の多さです。
水分を十分に与えられると、老廃物は腎臓から尿として体の外に排出されます。
これまで十分に老廃物を排泄できていなかった場合に、尿として老廃物が体の外に出てくると「おしっこがとても匂う」と思われる飼い主さんは多いようです。
しかし心配は要りません。
これは代表的とも言える好転反応であり、とても良い兆候です。
体内の老廃物が順調に出ている証なのです。
また水分が十分なら、肝臓では老廃物を無毒化する働きも活発になります。
今の医療(西洋医学)では現れた症状を抑える処置が行われますが、それは根本原因を取り除くことにはなりません。
しかし手作り犬ご飯は体の表面に現れた症状を緩和し、病気の治療にも繋がっていくのです。
主な好転反応とは
好転反応は手作りごはんに切り替えた時に特に症状として表れます。
たとえば尿は匂いだけでなく色が濃くなることもあります。
他に体臭や口臭が強くなる、目やにや鼻水が出ることもあります。
これらは水分不足だったものが十分に体内の水分量が増えたことで、代謝が良くなった結果起こることです。
一時的なものなので、しばらく様子を見ながら手作りごはんを続けると良いでしょう。(あまりに症状が強ければフードに戻し、また手作りにし…と、一進一退を繰り返しても良いでしょう)
また手作りごはんに変えると便が緩くなることもあります。
これは腸内細菌のバランスや量も関係してきますが、対処としては一気に手作りごはんに移行するのではなく、はじめはフードと手作り食を混ぜながら、フードの割合を徐々に減らして次第に完全な手作り食に移行していくような工夫をすると良いでしょう。
詳しくはこちら*ドッグフードから手作り犬ご飯に切り替える方法、レシピ
ひと月もすれば体調の変化に気づき、数か月で明らかに体調が良くなったと思えるのが一般的です。好転反応はその途中に起こる症状なので諦めずに気長に取り組みたいですね。
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