手作り犬ご飯にトッピングを加えると栄養価がワンランクアップします。それも酵素が豊富な食品を加える事でスペシャルなご飯に変身します。では、その酵素とは何でしょうか。

酵素とは簡単に言うと新鮮な生の食べ物や発酵食品に含まれるもので、栄養素とは違いますが生きていく上で必ずなくてはならないものです。
犬も人間も、体の中の酵素が0になった瞬間死に至ります。

酵素は体に必要不可欠なのです。生肉、生の魚、加熱していない野菜果物には各種栄養素の他に酵素が多く存在します。この有用な酵素を摂り入れない手はありません。

今回はそんな大切な酵素をトッピングとして手軽に使える食材をご紹介します。もちろん非加熱の生の状態でトッピングしてください。

ちなみに酵素は熱を加えると死んでしまうものの冷凍では単純にその活動が止まるだけで、解凍することによって再び活動を始めます。
ただしやはり長期すぎる保存は酵素も減ってしまうので、なるべく早く使い切る方が賢明です。

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酵素トッピング

大根おろし

特徴 胃腸の不調、喉の痛みに
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム:230㎎
カルシウム:24㎎
ビタミンC:12㎎
食物繊維:1.4g

大根には有名な消化酵素、アミラーゼが豊富です。アミラーゼは胃腸の働きを助けます。体の余分な熱を取ったり、肺を潤す作用も持ち合わせています。
風邪の熱やのどの痛み、咳、痰の改善にも役立ち、またカリウムも多く含まれ、利尿作用もありむくみにも有効です。

キャベツのみじん切り

特徴 胃腸の働きを助ける、腎にも
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム:200㎎
カルシウム:43㎎
ビタミンC:41㎎
ビタミンK:78㎍

キャベツには胃と腎臓の働きを助けるビタミン類が多く含まれています。
ビタミンUには胃粘膜の働きを整える作用があり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防、改善に有効です。
(キャベツを大量に食べた場合、ゴイトリンというキャベツの成分が毒性を持つ場合があります。但しこれはキャベツまるごとひとつとかふたつとかの量です。その量を食べてしまった場合は注意してください)

人参のすりおろし

特徴 抗酸化作用のベータカロテン
主な栄養成分(可食部100g中)
カリウム:280㎎
カルシウム:28㎎
ビタミンA(ベータカロテン):9100㎍
ビタミンA(レチノール当量):760㎍

目の疲れや視力低下、夜盲症の予防や改善に有効です。
肝臓の働きを正常にし脾臓の働きを高め、食欲不振、下痢、便秘の改善にも効果的です。
豊富に含まれているベータカロテンは抗酸化作用が強く、免疫アップ、癌予防、アンチエイジングの効果も期待できます。

果物(※ぶどう、アボガドは避ける)

果物全般は五臓(*1)の働きを助けると言われています。
生で食べることが多くビタミン類を補給でき、水分が多いため体を潤し調子を整えます。

体を冷やす性質を持つものが多く、夏の暑さ対策、体内に熱がこもる場合に症状を緩和、改善します。
ちなみに桃、サクランボ、みかんは体を温める性質を持つ果物です。

*1「五臓六腑」とは
五臓とは、肝、心、脾、肺、腎を指し、六腑とは、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦(体内の空間)を指します。
五臓は栄養を蓄えて使い、六腑は口から入ったものを仕分けて五臓に送り、不要となったものを体の外に排出する働きを持っています。
漢方において「臓」と「腑」は臓器そのものだけでなく、臓器の働きも指しています。

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野菜、果物は無農薬のものが理想的

酵素は魅力的なものです。でもまずは野菜、果物に残留農薬がないか確かめます。今は残留農薬のネオニコチノイドによって病気になる小動物が増えてきているという話もあるので、農薬の有無には注意が必要だと思います。
無農薬のものを使うか、もしくは農薬を除去した後に使うようにしてください。

農薬除去について詳しくはこちら*犬にとってより良い食材の選び方、農薬除去などの方法

果肉に農薬が染みこんでいる場合も

農薬についてですが、近年ネオニコチノイドによる蜂の蜂群崩壊症候群は大きく問題視されています。ネオニコチノイドとは害虫の神経を狂わせる作用のある農薬です。

蜂がいなければ私たちは野菜や果物を手にすることは出来ません。蜂が蜜を集めたりする行動は植物の受粉や成長に大きく関与しているからです。
しかし害虫駆除に使われる農薬ネオニコチノイドは、益虫である虫の神経まで狂わせるため、崩壊してしまったミツバチの群れがいくつもあるのです。

この神経毒のネオニコチノイドが残ったままの果物を、人より小さな体の犬に与えるのは有益とは言えません。

また、農薬にはこの神経毒系のものの他に、浸透系と呼ばれるものがあり、水溶性で作物の中にまで浸透します。そちらにも注意が必要です。作物の中に浸透する農薬は洗っても洗い流すことができません。

 


参考 福岡市保健環境研究所

 

他には残効性といって、作物の地中に長く残る農薬もあります。
野菜や果物は農薬の有無や農薬を除去することを念頭に置いて使うと良いでしょう。

少しでも犬の手作り食のご参考になれば幸いです。

参考*食品安全委員会『食品安全』

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