犬には元来カリカリのドッグフードは好ましくありません。
ドッグフードを与える時は、予めお湯でふやかして冷ましたものを使うと消化吸収の負担が少なくなります。

飼い主にとってドッグフードは、調理の手間も要らず手軽で便利です。
日本で流通しているドックフードは主に国産かアメリカ製、ヨーロッパ製だと思います。

簡単で手軽なドッグフードですが、そのドッグフードにはいくつか注意する点もあるようです。

ドッグフードの原材料

まずドッグフードの中身についてです。
原材料は人間用に生産された原料で作られているものもあれば、人間用には使えない原料が使われることも往々にしてあります。
腐敗寸前だったり、病変の部位だったり、人間なら可食部として使わない部分であったりです。

ドッグフードに使用された原材料はアメリカでは米国飼料検査官協会(AAFCO)で、カナダではカナダ獣医医療連合(CVMA)によって、ラベルに違反がないかを取り締まっています。

しかしながら仮にラベルに偽りがなくても、原材料の時点で使われた防腐剤の使用については、例えばアメリカでも触れられることがありません。
つまり見たところでは添加物の使われていないナチュラルなドッグフードに見えても、実際は添加物が使われていることがあるということになります。

日本においては海外の比ではありません。
犬は法律上は人の所有物であり「物」として扱われている分、規制は人間に対するものほど厳しいはずもなく、甘いと言わざるを得ません。

農薬やカドミウムや砒素のような汚染物質は、人の食品にはほんの少しでも入っていてはいけないことになっています。
しかし日本の法律では、ドッグフードにはそれらの汚染物質に対し上限を設け、上限を超えない限りは入っていても構わないとされているため注意が必要です。

参考 環境省_ペットフード安全法基準規格等

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安価なドッグフードの問題点

安価なドッグフードの中には、犬に必要な栄養素が足りていない場合もあります。
また手作り食では問題のない食材であっても、同じ原材料のドッグフードでは問題が起こる場合があると指摘されることもあります。

2012年のジェフリー・M・スミス監督の映画、「遺伝子組み換えルーレットー私たちの生命のギャンブル」では、遺伝子組み換えの食品がちまたに溢れていることが描かれていました。映画によると、遺伝子組み換え食品には農薬や除草剤が使われており、健康に影響を及ぼす可能性があるそうです。
この遺伝子組み換えの安い原材料はドッグフードにも使われている可能性があり、問題視されています。

その他、ドッグフードの特に重大な問題点は添加物です。

温度や湿気、光や酸素はドッグフードを腐敗させる原因となります。特に脂質は未開封であってもすぐに酸化していきます。
未開封での腐敗を防ぐために防腐剤や酸化防止剤が必要となり、ドッグフードにはそれらの添加物が入れられることになります。

さて、抗酸化剤であるビタミンCやビタミンEは合成のものがほとんどですが、一般的にこれらはナチュラルな抗酸化剤と言われています。
しかしもっと強力な合成の抗酸化剤では、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)も使われます。

これらは多くの食品に使われている添加物ですが、量が過ぎると肝臓や腎臓の問題を起こし、BHAは発ガン性、BHTは変異原性があると言われ、催奇形性も疑われています。

ドッグフードの危険回避のために

ドッグフードを日常的に与える場合は、危険性を回避するためドッグフードがよく売れている店(商品の回転が早い店)で新しいドッグフードを購入するようにし、製造後早い段階で食べきるように配慮した方が良いでしょう。小袋で買うのもおすすめです。
保存は冷暗所や冷蔵庫で行い、酸化を防ぐようにします。

 

また少し違う話になりますが、犬はよく咀嚼して食べる生き物ではありません。噛まずに丸飲みすることも多いでしょう。

ドライのドッグフードの多くは結着剤を使った上に十分に乾燥してあるので、噛み砕くこともなくそのまま消化器系に入っても、なかなか消化できない事があります。

腹持ちを良くするためにわざとそのようにしている場合もあるようですが、どちらにせよ消化しにくいということは体にとって大きな負担となります。
それも毎日消化に悪いものを食べるとなると、どれだけの負担になるでしょうか。

乾燥タイプのドッグフードを与える時は、ドッグフードに予め熱湯をかけてふやかした後、火傷をしないように冷まして与えるのが理想的です。

手作り食の場合は酸化防止剤、保存料は使わないため今回の話のような心配はありませんが、ドッグフードを与える場合は、製造日の確認と保存方法、ふやかしてから与えるというこの3点を意識することをおすすめします。

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