犬は肉食?

様々な考えがありますが、犬は元来雑食であり、食べさせてはいけない食材以外なら何を与えても問題はないと言います。

諸説ありますが、犬の先祖はオオカミです。

どんな肉食獣でも獲物はまず内臓から食べます。
その中でも胃には獲物が食べた未消化の草や穀物が残っていて、それごと食します。肉も毛皮も血液も、一緒に全部飲み込みます。

それを考慮すると、犬に必要なのは肉に代表されるたんぱく質だけでなく、野菜や穀物、血液に含まれるナトリウム(つまり食塩)も多少は必要ということが分かります。

犬の一番ナチュラルな食べ物は皮や骨、内臓を含めた丸ごと匹のウサギだと言うアメリカの有名な獣医師もいます。ウサギの毛皮と内臓には繊維質があり、肝臓及び筋肉や骨にはたんぱく質と脂肪分、各種ビタミン類、そしてミネラルを含んでいます。
犬に肉だけを食べさせ続けるとカルシウム、ビタミンA、ビタミンD不足になります。

犬たちにはいろいろな食材を「良いバランス」で摂り入れるのが理想的なのです。

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栄養の吸収率を上げるために

また様々な食材を使うことにより、栄養を効率よく吸収することが可能になります。
食材に含まれる栄養素は様々ですが、栄養には「46必須栄養素」という吸収のルールがあります。(リービッヒの最小律とドべネックの桶と言います)

引用ですが、こちらが分かりやすいと思います。

これは生きていくために必要不可欠な46必須栄養素の図ですが(画像クリックで大きくなります)、どの栄養素も緑の線の先の栄養素がなければ体に吸収されず、青い線の先の栄養素が無ければ役に立ちません

一つ例を出してみましょう。

例えば、コンビニなどでレジの前に並べられているサプリメントの中に「亜鉛」があります。上の図で言うと、右下の方にありますね。

亜鉛は味覚に大きな影響のある大切な栄養素です。
しかし、亜鉛だけを単体で摂っても体には吸収されません。

亜鉛を体に摂り入れるためには、この図にある亜鉛から伸びている緑の線の先にある鉄とマンガンが必要です。

重ねて言いますが、亜鉛単体では、体に摂り入れることはできません。
緑の線の先の成分がないと吸収することができないのです。
単に亜鉛不足だからと言って亜鉛のサプリメントを食べても、亜鉛単体では全く体には吸収されないということです。

では、マンガンと鉄が同時にあって、亜鉛が体に吸収されたとしましょう。
これで、亜鉛が有効に体で働くと思ったら、実はこれだけではだめなのです。

体に吸収された栄養素は、青い線の先の栄養素が一緒になければ、体内で有効に働くことはできません。

青い線の先の銅やコバルト、ビタミンAが体内にないと、どれだけ亜鉛を摂っても、亜鉛が体内で働くことはできません。

緑の線の先のマンガンと鉄がなければ亜鉛は吸収されず、
青い線の先の銅、コバルト、ビタミンAがないと、亜鉛は役に立たないという事です。

 

亜鉛に限らずどんな栄養素であっても、

「単体で体に入ってきても、それだけでは吸収もできず、体内で働くこともできない」

ということなんですね。
これが栄養素を体内に吸収するための条件、体内で働かせるための条件です。

参照 サプリも効果なし!?栄養吸収の条件、46必須栄養素の話

 

人も犬も小さな細胞が集まって体を構成しています。栄養の吸収の仕組みはさほど変わりがないようです。バランスよく栄養を摂るためにも、色々な食材を使うと良いでしょう。

犬の手作り食は肉、魚などのタンパク質、穀物、野菜などがおよそ1:1:1程度の割合で、その内タンパク質がやや多めなのが基本です。

ただし人間でもそうですが、同じ体重、同じ年齢、同じ性別の人でも食べる量に差があるように、犬にも運動量や食欲によって食べる量に個体差があります。
計算で出す量はあくまでおおよそと考え、その子の体調や便の質、量、体重の変化などを見ながら調整するとベターです。

少しでも犬の手作り食のご参考になれば幸いです。

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