手作り犬ご飯ではカロリー計算が必要だと思っている人は多いようです。しかし実際は必要ありません。
というのもカロリー計算は難しすぎるため、いちいち計算していると手作り犬ご飯を続けられなくなる人がほとんどだと思います。(ブログ管理人もそのうちの一人です^^;)

今回はややこしい計算なしで犬の体型を調整する方法と、カロリー計算の何がそんなに難しいのかを最初に触り程度ですがご紹介しておきます。

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【もう無理】難しすぎるカロリー計算

医療従事者の為の動物の栄養学では、動物に必要な栄養素のカロリーの求め方は次のようになっています。

その犬の動物の基礎代謝または基礎エネルギー要求量
安静時エネルギー要求量
維持期エネルギー要求量

これらを求めた上で、使役犬なのか、成長期なのか、妊娠期、授乳期、維持期であるかでも変わってきますし、体重によっても必要量が変わってきます。
さらにその上でひとつひとつの栄養素がどれぐらい消化されてエネルギーとして利用されるかも計算式で求めなければなりません。

詳しくは次のようになります。難しい話なので青字は読み飛ばしても大丈夫です。

 

食餌中に含まれる総合エネルギーの総量を総エネルギー(GE)と言いますが、この総エネルギーから糞として排出されるものを差し引いた可消化エネルギー(DE)が吸収可能なエネルギー総量となります。

吸収可能なエネルギーのうち一部は利用されずに尿として排出され、可消化エネルギー(DE)から尿中エネルギーを差し引いた残りが代謝エネルギー(ME)となります。

代謝エネルギー(ME)は代謝可能なエネルギーのことですが、その一部は熱として体の表面から失われてしまいます。

代謝エネルギー(ME)から熱として奪われたものを差し引くと実際の食餌のからの正味に利用できる正味エネルギー(NE)が算出されます。

 

ちなみに専門書でも正味エネルギー(NE)の測定は容易ではないと書かれています。

本来犬のカロリー計算をするならばこのような難しい計算をしなければなりません。これは通常とても困難な作業であり専門家である多くの獣医師や栄養学の先生が、そのような計算式を用いるのではなく大まかな割合と量、犬の様子を見ながらで大丈夫だと断言しています。

成長期、老犬は繊細な時期ですから気にする必要がありますが、それでも特別な事情(病気など)がない限り難しすぎるカロリー計算ではなく、必要な食事量を求める程度で良いと思います。
詳しくはこちら*犬の手作り食の食事内容、食材の分量、割合について

それ以外は犬の様子を見ながら「だいたいで良い」と言われるのはこういう理由からなのです。
完璧にカロリー計算したところで完璧な犬ごはんになるかもわかりません。そもそも「完璧」な食事、完全食というものはこの世には存在しないとブログ管理人は個人的には思っています。(犬にも個体差があるので、Aには完全食でもBにはそうでないという場合も考えられるため)

カロリーという数字を気にするより太りたい、痩せたいと思った時、どのようなメニューにするかを人間と同じようにお考えいただければと思います。グーわんはそのような方針でさせていただいているので、カロリーの表示はありません。

カロリー計算しないで体型調整するには

痩せさせたい場合

最近は飼い犬の約3割は太り気味、あるいは肥満だと言われています。
犬を痩せさせたい時に過度なダイエットは厳禁ですが、ほどよい満腹感を与えながら気付いたら痩せる食材を選ぶことが肝心です。
空腹はイライラの元となりあらゆる問題行動の引き金となる可能性があるので、食事の量を減らすのではなく食事内容の見直しから始める方が良いでしょう。(ただし食べすぎが原因の肥満は食事量を調整してください)

まず同じ肉でも例えば鳥なら、もも肉よりムネ肉やささみを選ぶとヘルシーです。豚肉も脂身の多い部分を避けて赤身だけにするということでも変化が見られるかもしれません。

肉ばかりではなく、たんぱく質を魚や豆腐に置き変えるとそれだけでカロリーダウンですね。でも長期間全くお肉を食べないというわけにもいかないでしょうから、たんぱく質の割合を調整します。

たとえば1食につき70gのたんぱく質を与えていたとします。
普段70g(肉-50g、魚-20g)だったとしたら、それを70g(肉-30g、魚-20g、豆腐-20g)という割合に変えるという具合です。もちろん肉0gで魚70gとか、その子の食いつきや体型の変化を見ながら色々試していくと良いでしょう。

 

たまった便のせいで体重が目標をオーバー気味ということもあります。
そんな時はサプリメントに頼る前に食物繊維を少し増やしてみるのも良いでしょう。
食物繊維が増えると腸を刺激し、便通がよくなり便の量が増えます。同時に水分もたっぷり摂ると効果的です。

手作り犬ご飯に煮込む形で野菜を増やすのも良いですし、トッピングに刻んだスプラウトやキャベツ、すりおろした大根や人参を乗せるなどバリエーションも豊かになります。

加熱していない生のオイル(ごま油、エキストラバージのリーブオイル、亜麻仁油など)をトッピングするのもおすすめです。体に蓄積した油は肥満の原因だけではなく酸化して病気の原因にもなりますが、それらを排出するのに生のオイルが有効だからです。
新しい生の油を摂り入れて体内の古い油の排出を促しましょう。

 

あとはおやつをなくしたり、どうしてもなくせない場合はクッキーからキュウリに変えたりしてカロリーダウンを目指しましょう。

適度な運動も追加するとより効果的にダイエットに繋がります。

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太らせたい場合

ご飯やお肉の分量を多めにしたり、果物のおやつなど増やす方法もあります。

また運動量に対して食事量が少ないという場合もあるので、少しずつ食事量を増やして体調や便の様子を観察してみましょう。

痩せるより太る方が犬も人も簡単です。
それでもどうしても太らない場合、病気の可能性もありますので獣医師に相談してみてくださいね。

実家の愛犬で実際にあったケースですが、普通はコロコロ丸っこいはずの子犬の頃、ガリガリに痩せていて太らせることができず、受診するとお腹に虫がいたことがありました。胎児の頃に母犬に貰った虫が原因でしたが、こういうことも稀にあるため注意が必要です。

人間の体型調整と同じ感覚

ここまでご覧になっていかがでしたか?人間のダイエットなどの体型調整と感覚が似ていると思われなかったでしょうか。

まさにその通りなのです。
難しいカロリー計算をする代わり、人間の体型調整にも当てはまる「感覚」を頼りに犬の体型調整は行うことができます。人間と同じなので誰でもできて、計算するよりはるかに簡単です。

体型についてこちらでも少し触れています*犬の手作り食の量について

少しでも手作り犬ご飯のご参考になれば幸いです。

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