犬でも猫でも、ペットは日本の法律上ではただの物に過ぎないという事や、日本のペットに関する意識は世界的に見るとかなり低いところにあるのではないかという事を前回書かせていただきました。

前回の記事はこちら↓
ペット産業の実態-前半 子犬販売の裏側

ペットショップを開きたいと思えば、日本では届けを出せばすぐにでも始めることが出来ます。動物取扱責任者が必ず一人必要なものの、これは資格ではなく一定の条件(半年以上の実務、一定の教育機関を卒業していること)が揃えば登録できるものになっています。

一方海外の多くは免許制となっており、それなりの知識が必要で、一定の基準をクリアする必要があります。日本よりも基準が厳しいのです。

ペット販売の基準

海外、特にEUではペットの売買には当然資格が必要ですが、子犬を売買するには生後8週間以降に決められている国が多いです。
何故8週間以降なのでしょうか。

犬の多くは数匹の兄弟と一緒に産まれます。
兄弟でお母さんのミルク争奪戦が始まります。
兄弟で遊んだり、取っ組み合いをしたりして育っていきます。

これらの行動にはとても重要な意味があるのです。
母親と兄弟から離れるのを8週間以降とするのは、犬の体と心の成長を考えるなら、母親や兄弟と一緒に過ごす期間は最低でも8週間は必要だとされているからです。

この時期より早く親兄弟から切り離されると、後々に問題行動が起きてしまう可能性も高いようです。

日本のペット販売

では日本ではどうでしょう。
ペットショップに書かれた「生まれた日にち」を注意深く見てみると、時に生後1ヶ月半ぐらいで売られている場合があります。
それぐらいの月齢のビーグルをご主人がいきなり買ってきたと友達が驚いていたら、後に血統書を見ると実はもっと早い生後5週目だったことがありました。日本のペットショップの中にはそのような事例もあるのです。

犬のことを大事に思って繁殖されているブリーダーさんがほとんどの中で、繁殖が上手くいかず、たくさんの犬を山中に捨てるなどの事件も時々報じられます。そんなブリーダーがいることも事実なのです。

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レスキューされた犬の話

ブログ管理人の近所にたくさんの犬猫を保護し、里親探しの活動をされている方がいらっしゃいます。
その方自身も十数匹の犬猫を飼っており、うちの愛犬もお会いするのが楽しみなようです。散歩では家の前を通ると必ず顔を見せようと玄関に入りたがります。

そんな中、先日また新たな保護犬が仲間入りしていました。

「おはようございます」
「おはよう。この子前言ってた子、レスキューしてきたよ」

年末のとても寒い日でした。

「すごい酷い状態でね、もう餓死か凍死かって感じだったの。で、今この子にとって初めての散歩をしてるんだけど、緊張しちゃって一歩も動かないわ」

散歩をしたことがないそうで、その子は固まっていました。

「ご飯もね、あげようとしたんだけどお皿から食べなくて」
「え、じゃあどうするんですか?手で?」
「ううん、投げつけるの」
「え?」
「今までそうやってばら撒かれた餌しか食べてきてないからね。投げたものなら食べてくれるよ。徐々に投げる距離を縮めてお皿で食べるようにしてあげたいな」

「この毛も酷いよねぇ、クシも通らないよ。ブラッシングしようとしたら、クシ折れちゃった!
でもこのままだと伸び放題の毛の重みで皮膚が大変だから、丸坊主にしなきゃいけないね」

その毛には埃か泥か、とにかく何かが付着してモサモサと重たそうでした。

数日後にその子に会うと、体の毛が剃られていました。

でも最近はお洋服を着て温かいマットに横たわり、他のわんちゃんたちとも穏やかに過ごしていて、今では管理人にもなでなでさせてくれるようになりました。

「もうお皿で食べてるよ」

里親は探さず、この子は一生うちで面倒を見ると仰っていました。
すてきな飼い主さんに出会えて本当に良かったです。

レスキューされたわんちゃん現在の様子。イキイキした表情です!

徐々に毛も生えてきました!

たくさんのお写真をご提供くださった飼い主さまに感謝ですm(__)m

今回のお話は悪質なブリーダーから命が助かった一例ですが、助からず、あるいはまさに死ぬ思いで助けを待つ子たちがいるのは事実なのです。
全てとは言いませんが無理やり繁殖だけさせられた母犬や、その母犬から生まれた心身共に健康的とは言いがたい小さな子犬がオークションに出され、ペットショップに並ぶこともあるようです。

里親になる、犬を愛するブリーダーを探す

犬を飼うなら安易にペットショップは行かず、良心的なブリーダーさんを探したり、里親になるのはとても素敵なことだと思います。

見た目で悪質なペットショップかどうかは判断しにくいものですが、もしそのような場所から犬を購入したならば、ショップはまた新たに子犬を補充するでしょう。そうなると負の連鎖は消えません。

飼いたい犬種が決まったら、可能なら犬を保護する団体をまず探してみてください。
あなたを必要としている犬に出会えるかも知れません。犬達も新しい家族を待っています。

あなたの心にピンとくる子に出会えなかったら、本物のブリーダーさんを探すことをおすすめします。犬のことを真剣に考えて繁殖されているブリーダーさんは、世の中に大勢いらっしゃいます。

ちなみに管理人はしばらく保護犬を探していましたが希望の条件で見つからず(フレンチブルドッグで子犬)、ブリーダーさんから我が子を迎えることになりました。

ミックス犬でも母犬のお腹にいる時から栄養をしっかり与え、立派な子犬が産まれるように愛を注がれているブリーダーさんもいらっしゃいます。
悪質な業者が潤うようなことはせず、そのようなところから犬を家族に迎え入れられたら素晴らしいと思います。

当ブログでは何度も触れていることですが、日本では犬は法律上「物」扱いです。日本のペットに関する法の考え方がかなり立ち遅れていることは、政府も分かってはいるようです。


参考 国立国会図書館

世の中解決しなければならない問題は山積みですが、ペットの問題も良い方向に進んでくれたらと望んでいます。

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